七人の侍 vs 武蔵 控訴審判決・速報

http://www.asahi.com/national/update/0614/TKY200506140355.html

七人の侍 vs 武蔵 盗作裁判・第2ラウンド、知財高裁で 14日に 判決があった模様。控訴棄却と相成った。一審に対する感想は『試される。』で述べたけれども、結局のところ描こうとしているものが異なれば、アイディアが似たところで盗作にはならないという話。そりゃそうだよ、もし盗作になるのなら『七人の侍』以後、百姓が侍を雇うという話は封印されなければならなくなる。『宮本武蔵』の映像化が一部不可能になったり、『バグズ=ライフ』が見られなくなったり。そんなアホな。▲どんなに優れた映画作品でも、先行作品や文献からヒントを得ている。それゆえ どこまで作品に独自性があるのか判断し難くなる。『武蔵』第1話は『七人の侍』をパクッたという世評は固定しているが、いざ法廷でこれが認定されては問題なのだ。著作権は次なる作品の選択肢を奪う権利ではないのだから。▲「上告の方向で検討する」という黒澤氏。でも諦めることになるんじゃないかなぁ。新しい切り口を見つけない限り、最高裁でもひっくり返らないよ、きっと。『武蔵』がヘタレだって認定されただけでも満足しようよ。▲今のところ、知財高裁サイトでも最高裁サイトでも判決文が掲載されてはいない。そのうち掲載されたら読んでみることにしよう(たぶん他のよりは早く掲載されるでしょう、一審の時もそうだったから)。

「いい本」、俺も欲しいね

http://d.hatena.ne.jp/copyright/20050615/p1

▲『Copy & Copyright Diary』 に「『いい本』と『売れる本』」との記事。正論通り実感できる出版業界であってほしい。そのためには数限りない改革が必要なんだろうけども。理想を持ち続けられる人が一人でも増えていくなら、あるいは‥‥。

iPod マン、颯爽と(でもないけど)登場

http://o10.cc/o10/001301.php

▲『OTO-NETA』 で爆笑映像ネタの紹介。「iPodマンがAppleStoreにやってきた!」。アップルのCM通りの格好をした 「iPodマン」 がアップルストアで踊りまくるんだが、いかんせんダンスが巧くない(笑)。これがビシッと決まっていたら更に笑える映像になっていたんだろうにね。中途半端に終わってる感じ。3分以上あるのに間がもたないんだもの。

東芝 EMI の厚顔無恥キャンペーン

http://d.hatena.ne.jp/face_urbansoul/20050610#p1

▲久々 『facethemusic』 から「東芝EMI "緊急特集! iPod loves Good Music"で取り上げられたCDの多くがCCCD」 との記事。東芝 EMI の痛いキャンペーン。 iPod と結びつけてキャンペーンしてるらしいのだが、 iTunes でのリッピングを防止するはずの 「CCCD」 で発売してるCDばかり紹介しているとのこと。東芝め、音楽ファン(そして iPod ユーザー)を舐めてやがる。▲私はもともと洋楽日本盤を選んで買ってた人間(しかも東芝盤が多かった)だったのだが、 「CCCD」 騒動以来、殆ど日本盤を買っていない。特にビートルズ関連(ソロ含む)盤が 「CCCD」 になってたりするが、当然 手を出していない。おそらく金輪際 買うことは無いだろう(まともな内容のCDなら別だろうがね)。

まぁブログが文章書きの訓練にならないこともないと思うが

http://www.yomiuri.co.jp/net/news/20050614nt07.htm

http://www.asahi.com/politics/update/0613/007.html

▲読売記事「子供はみなブログを持て!」。はてなユーザー(たぶん皆ブロガー)から総ツッコミ状態なのが笑えるが、まぁガキの時分から文章を書かせるのは悪い話ではない。しかし いきなりブログかぁ? リテラシーを身に付けてからだろう、やっぱ。▲「有害情報」からの隔離(朝日記事「有害サイト規制を検討 爆発物や自殺関係 官房長官」)や、こうした“情報弱者”を積極的にネットに誘い込むやり方を見てると、小倉弁護士の「トレーサビリティ」の話が差し迫った問題のようにも思えてくる。“議論を尽くすべし”なんて悠長なこと言っていられなくなるのかも。ただでさえネットの現状は過酷だ。「子ども」がブログを簡単に続けられるほど甘くも優しくもない。▲比較的容易なのは、トレーサビリティの確保と「有害」でないことを認証する機関を設け、安全地帯を実現するやり方か。使い物になるのか判らないようなフィルタリングソフトでも、そうした前提なら役立つでしょ。もし勢い余って その外の世界を潰そうという動きにまで発展すれば私は抵抗するが(私自身は「有害」地域に留まることを望む。トレーサビリティくらいは容認するけれども)。

音楽配信が発展途上な今、分析にゃ早すぎる?

http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2005/06/14/8013.html

http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2004/07/15/3919.html

▲「2004年は 合法的な音楽配信のターニングポイント」とする OECD のレポート(記事は、 INTERNET Watch のものが比較的まとまっている)。しかしながら現状追認を荒っぽくやっているような感じ。音楽配信はまだ黎明期だから、分析するのには早すぎるんじゃなかろうか(しかも P2P のせいで音楽配信が阻害されるとか言うのは寝言だよな。そもそも使い物になる音楽配信が無けりゃ比べることすらできない)。▲P2P音楽配信が競合し出すのはまだまだ先のことでしょ。少なくとも日本では(苦笑)。▲音楽配信の話題だと必ずファイル形式や DRM の非互換性が取沙汰される訳だが、そこまで言うのなら、マイクロソフトに独自形式のオープン化をさせろよ(市場独占の罠に自ら陥ってるだけじゃねぇか)。 WMPMac 版・ Linux 版を出せば競争が簡単に始まるぜ。▲そうすりゃ Apple も目を覚まして FairPlay をライセンスするようになるだろうさ。

地味に増え続ける輸入禁止レコード

http://tontonsblog.seesaa.net/article/4356817.html

▲『Where is a limit?』 経由でレコードリストの更新を知る。コンスタントにタイトルが追加されているなぁ。税関受理済みの増加傾向は相変わらずだけど(現在 12タイトル)。

文化庁は頬被りを続ける気か? それとも?

http://tontonsblog.seesaa.net/article/4354775.html

▲同じく 『Where is a limit?』 から。アイコン騒動で一躍有名になった文化庁の「著作権契約書作成支援システム」が今月末には復活の見通しとのこと (ITmedia 記事より)。えらく時間かけてるが、著作権侵害が無いかどうか確かめてる最中なのか(笑)。きちんとした説明をしないようだと第2の祭りが始まるぜ。覚悟してなよ、文化庁

エンタメ議連、重ねる勉強会

http://blog.goo.ne.jp/kawauchi-sori/e/726f196fb5fd3188e4971cc85d790c3f

▲『正々堂々blog』 にて「私的録音録画補償金制度」との記事。電子情報技術産業協会の関係者と意見交換したんだとか。勉強会を重ねていくとのことで、ぜひとも こちらの方もよろしくお願いしたい(法制小委で一番ホットなのが これだったりするものだし)。

煙草バコ箱「のんだら死ぬで」怪人二十一面相(ウソ)

http://d.hatena.ne.jp/ykurihara/20050614#1118735156

▲煙草の箱にデカデカと書かれるようになった注意書きの話。『おまえにハートブレイク☆オーバードライブ』の記事「タバコ・パッケージの警告表示」。他国の過激な注意書きもさることながら、私が気になるのはJTに対する風当たりの甘さ。喫煙者本人に対するものと比べ、あまりに優遇されてないか? 人の健康を犠牲にして金儲けしてる奴らだろ、あいつらは。苦しむのが喫煙者、そして無関係な人間ってのが何とも。▲私は嫌煙側。だから喫煙者が「嫌煙ファシズム」だの何だのと抜かすのは正直 腹立たしい。今でも喫煙者に対する扱いは甘すぎるほどだ。ただ、間接喫煙の問題さえクリアできれば、喫煙場所をきちんと確保するのはアリだと思っている。私のいないところで吸うのは別に気にしない(喫煙者が肺ガンになろうが何だろうが)。

誰も知らない知られちゃいけない(わけではない)

http://netafull.net/archives/009065.html

http://www.soumu.go.jp/s-news/2005/050614_2.html

地上デジタルテレビ放送に関して総務省から調査結果報告があったらしいのだが、地上デジタルって一般的には全く浸透していないのだな。そりゃそうだ、テレビ番組は相変わらず詰まらない、デジタル化のメリットが全く見えない、しかも少なからぬ出費を伴うときたら誰も乗らないわな。 2011年 のアナログ放送停止は予定通り行かないと私は見ている。

がんばるおとーちゃん、ディズニーにコケにされる

Mr.インクレディブル
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ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント 2005-06-15
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▲『Mr. インクレディブル』を昨日のうちに買う。本編は劇場でも見てるので、まずは映像特典から。しかしディズニーの DVD は最低だ。どう収録すれば映画を台無しにできるか考えながらやってるとしか思えない。『ジャック=ジャック アタック!』『バウディン』は日本語吹替版のみの収録。ふざけるな。▲特に『バウンディン』は台詞が音楽とシンクロするというのが最大の特徴だというのに、吹替えのせいで台無しになっている(ジブリが噛んでいるらしいのだが、こうした演出的な配慮は全く無かった)。 DVD というメディアの特性を活かすなら、原語版も同時収録すべきだろう。ハリウッド側の都合でリージョンコードを設定しているのだから、日本盤ですべての作品にアクセスできるようにしやがれ。▲『モンスターズ=インク』でも映像特典の新作短編が日本語吹替版のみだった。ただし劇場での同時上映作品(短編)は原語版だったけれども(台詞が無かったからだろう)。ディズニー作品の世界戦略(徹底して各国版を制作)は見事である一方、各国において特化しすぎてしまう欠点がある。▲原語版で鑑賞できないというのは映像作品では致命的だ。特にアニメーションでは、歌・ダンス・リップシンクロなどにも技術の粋がある。そして一流の俳優が声を担当しているという魅力もある。私は基本的に吹替版好きであるのだが、アニメーションに関しては原語版も見ることにしている。▲日本においては、吹替版製作が不適切という理由もある。日本の映画吹替の伝統・技術自体はかなりのものと思うのだが、海外アニメーション作品ではその恩恵を受けることは出来ていない。主役にテレビタレントを当てる例が非常に多い(というか、殆どそういう例しかない)。『〜インクレディブル』では三浦友和黒木瞳の組合わせで一定のレベルには達しているが、しかし映像を引き立てる声とは言い難い。