がんばるおとーちゃん、ディズニーにコケにされる

Mr.インクレディブル
B0009DC7YUジョン・ウォーカー,  三浦友和,  渡辺美佐,  ジェイソン・リー

ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント 2005-06-15
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▲『Mr. インクレディブル』を昨日のうちに買う。本編は劇場でも見てるので、まずは映像特典から。しかしディズニーの DVD は最低だ。どう収録すれば映画を台無しにできるか考えながらやってるとしか思えない。『ジャック=ジャック アタック!』『バウディン』は日本語吹替版のみの収録。ふざけるな。▲特に『バウンディン』は台詞が音楽とシンクロするというのが最大の特徴だというのに、吹替えのせいで台無しになっている(ジブリが噛んでいるらしいのだが、こうした演出的な配慮は全く無かった)。 DVD というメディアの特性を活かすなら、原語版も同時収録すべきだろう。ハリウッド側の都合でリージョンコードを設定しているのだから、日本盤ですべての作品にアクセスできるようにしやがれ。▲『モンスターズ=インク』でも映像特典の新作短編が日本語吹替版のみだった。ただし劇場での同時上映作品(短編)は原語版だったけれども(台詞が無かったからだろう)。ディズニー作品の世界戦略(徹底して各国版を制作)は見事である一方、各国において特化しすぎてしまう欠点がある。▲原語版で鑑賞できないというのは映像作品では致命的だ。特にアニメーションでは、歌・ダンス・リップシンクロなどにも技術の粋がある。そして一流の俳優が声を担当しているという魅力もある。私は基本的に吹替版好きであるのだが、アニメーションに関しては原語版も見ることにしている。▲日本においては、吹替版製作が不適切という理由もある。日本の映画吹替の伝統・技術自体はかなりのものと思うのだが、海外アニメーション作品ではその恩恵を受けることは出来ていない。主役にテレビタレントを当てる例が非常に多い(というか、殆どそういう例しかない)。『〜インクレディブル』では三浦友和黒木瞳の組合わせで一定のレベルには達しているが、しかし映像を引き立てる声とは言い難い。