文字・活字振興:本当の闘いがこれから始まる

http://d.hatena.ne.jp/copyright/20050722/p1

http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20050722i307.htm

http://www1.ocn.ne.jp/~miyoko/menu02-63.htm

▲『Copy & Copyright Diary』 経由、文字・活字振興法の成立を各紙が伝えている模様。 22日に 参議院本会議で可決されたそうだ。参院での様子は調べてないけど、衆院の会議録を読んでみると全く審議されていないことが判る (15日、 文部科学委員会・本会議とも)。趣旨説明をやって、採決をとって、シャンシャン。まぁ会派の枠を越えた法案だったし、あらかじめ根回しもして、しかもあの内容だから仕方ないのかも知れないが。それにしても、もうすこし「施策案」のことを気にしろよ、みたいな。▲継続して追いかけてきただけのことはあり、読売の記事が最もよくまとまっている。施策案にまで話は及んでいる。議連がいつの時点で発表した施策案かは判然としないが‥‥(なお3月時点での施策案は肥田美代子議員の公式サイトで参照できる)。それにしても、この法案については読売以外で報道されたことがあったんだろうか? 法成立を伝えるだけじゃ意味がないよな。「社会の公器」を自認しているのなら、早め早めに伝えていく努力が必要な筈なのだが。どうも新聞の必要性が薄れているように思える。▲さて、文字・活字振興法は公布された日にすぐさま施行となる。そして「施策案」が明らかにされ、実効に移されるわけだ。これからが我々にとって本当の闘いになる。読売記事にある「著作者及び出版者の権利保護の充実」──特に、再販制維持と版面権創設には要注意だ。活字議連の主張は出版業界の保護がその本旨とみて間違いない(再販制維持のために結成された)。「文化」の名の下で、変化について行けない連中の死期を(ほんの僅か)先延ばしするだけという施策など実行させてはなるまい。