「通信・放送の総合的な法体系に関する研究会」報告書の件

06:10 あれも読まねば これも書かねばという状況にあって何が何だかこんがらがっている俺なのだが、とりあえず積み上がってる課題を一つずつ消化するために自分用メモとしてここに書いておく。「通信・放送の総合的な法体系に関する研究会」報告書の件。
06:12 全体的な方向性を示すにとどめ、具体論に入らず抽象論一色のため“絵に描いた餅”との印象。「プラットフォームに関する法体系」にあるようなオープン指向の考えには惹かれるものがあるが、その曖昧さゆえ今後の具体的議論の如何によってどう転ぶか、どう骨抜きになるか判ったものではない。
06:13 その意味では今後注視が必要だろう。
06:16 この曖昧さは表現規制(コンテンツ「規律」)にも言える。一応は規制反対論にも配慮したかのような書きぶりになっているものの、全体的方向性としては曖昧なまま規制をかけようとの感が強い。そもそもテレビの内容規制が適切なのかという評価が厳密でなく、かつCS放送等との境界に説得力を持たない。
06:19 行政の恣意でいずれにも分類できるネット上の「放送」類似サービスへの規制が、その結果 妥当なものに落ち着くとは考えられない。有害・違法情報の規制についても、結局は強化の方向性を打ち出しているため承伏できる内容ではない。
06:20 規制反対への配慮というポーズを取っておきながら、結局は「違法」の範囲を無批判に前提とし、「有害」をも規制対象とするやり方では、「規律」として遵守されるようなものは出来上がらないだろう。表現をめぐる行政との戦争状態が起こるだけである。
06:23 俺個人としてこの報告書に望むのは、(1)表現規制の方向性を撤回する。(2)あくまでも自主的な取組みの状況を見守るにとどめ、最終的には社会としての判断に委ねる(市場の選択に委ねることも含む)。(3)成年については規制なしを原則とする。(4)未成年に対しては、
06:24 ──フィルタリング・ゾーンニングを中心として対策。ただしアクセス可否の最終的判断は教育の責務を負う者に委ねる。
06:26 現時点での俺の感想を一本まとめたいとは思ってるんだが、いつになるか判らない。しかしこの種の話ってまだ議論が足りないのと違うか?
06:27 余談だけど、ネット上で俺たちが享受している自由ってプロバイダの方針次第で如何様にも制限されかねないってことは意識しておいた方がいいよな。「有害」情報対策をプロバイダがこぞって始めたら、それを扱おうとする人間は自分でサーバーを立てるか海外のプロバイダを使うしかなくなる。
06:31 何事にも言えるけど、自分の表現・言論の自由を守ろうと思ったら今まで通りには行かないんだろう。プロバイダとの契約の陰に隠れて匿名で活動するなんてわけには。その意味では、俺たちが享受している自由は危ういバランスの上でもたらされたもので、じわじわと迫る規制にどう抗うかで失われかねない。
06:34 ‥‥夜通し起きてたせいか、ちょっと熱くなりすぎた。しかしまだまだ抽象論である(俺自身が)。どこまで地に足をつけて論じていけるかが課題。