規格外不良品であることには変わりない「セキュアCD」、発売日のうちに丸裸

http://d.hatena.ne.jp/freeyoursoul/20050830/1125421600

http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20050830/faircd.htm

http://homepage2.nifty.com/yss/securecd/securecd.htm

 東芝 EMI から予定通り「セキュアCD」が発売された。私も、第一報を貰って(『試される。』の方へトラックバック戴きました)、これを忘れていたことに気づいた。発売日前日から店頭に並ぶんだもんな、CD(モドキも含む)は。で、その日のうちに検証記事が出て丸裸だわ。まとまった記事を載せているブログ 『musiclover blog』 の 8月30日付、 AV Watch の「東芝 EMI の『セキュアCD』を試す」、 『CD-R 実験室』の「またしてもコピーコントロール銀色円盤が登場 〜セキュア銀色円盤」を参照。
 もうね‥‥発売されたその日のうちに丸裸って状況。なかなか笑えるよ。使用技術が CDS300 だというのもアッサリ判るし(実は『音楽配信メモ』に少し前から載ってたりしてたんだけど)。まず AV Watch の記事を見ると、この「セキュアCD」はまたの名を「フェアフリーダムCD」と呼ぶらしい。アホか。フェアユースやフリーカルチャーの何たるかを知らない奴が「フェア」「フリーダム」なんぞ名乗るんじゃない! “奴隷も主人の承認の下では自由”ってな感じの「フェアフリーダム」だな。愚劣。
 『CD-R 実験室』での報告はもう身も蓋もないもの。「付属ソフトをインストールしていなければ、ほとんどプロテクト効果がない」、「ただし、 1st セッションの (index0 込みでの)バックアップはなにかと厄介。 (PlexTools を併用すると簡単?)」──だそうだ。そう言えば東芝に電話したとき、「あの動作環境は再生ソフトのものであって、他の環境で聞けるかどうかは別」と言ってたな。こういう意味だったのか。ソフトが入ってなければ、普通に読むわけね(ただし再生保証なし)。
 ところで、店で「セキュアCD」の現物を見てみたら、やっぱり CDDA のロゴは無かった (「CCCD」 のロゴもやっぱり無かったけどね)。 『musiclover blog』 で引用されている HMVタワーレコード(いずれもウェブサイト)での注意書きによると「一部プレーヤが CDDA リードアウトの外側にある最外周トラックをリサーチすることがありますが、停止し再生し直すことで解決されます」だそうだ。なるほど、一部プレーヤーで読みに行くと東芝の中の人が言ってたのはこれか。
 しかしだな、こんな仕様では CDDA ロゴが付かないのも納得だ。どんなに改良しても今後付くことなど永遠にあるまい。「停止し再生し直すことで解決」ってなんだよ! そんなもん解決じゃないだろうが。しかも再生ソフトによる損害は「保障しない」とあるし、「製造上の不良」を除いて交換・返品・返金には応じないんだと。全然 変わっちゃいねえってことよな、 「CCCD」 と。パッケージの帯には注意書きがデカデカと書かれているけど、あれも(普段から気にしてる人でないと)見落とすな、多分。