東芝 EMI で「セキュアCD」の“説明”ページ、しかし肝心のことには触れず

http://d.hatena.ne.jp/freeyoursoul/20050817/1124289306

http://www.toshiba-emi.co.jp/securecd/

 『musiclover blog』 経由、東芝 EMI のサイトで「セキュアCDについて」というページが公開。従来の 「CCCD」 とは異なる仕様で、「ユーザーの皆様の使い勝手の向上を考慮した商品」という触れ込みの似非CDについての情報である。日本レコード協会では「何らかのコピーコントロール技術を採用したCDに用いる」表示のガイドラインを定めているが、東芝は「セキュアCD」にこの表示を付さないらしい。“説明”ページの中でも、「パソコンでのご使用には制約があります」と表示するとだけ書いてある。
 これだけでも不当表示の似非CDなのだが、“説明”ページを読めば、やはり噂されていたように Mac に非対応。パソコンで音楽を聴く人の多くが使っているであろう iTunes ・ MAGIQLIP2 ・ SonicStage には一切 非対応。どんどんユーザーの増えている iPod にも非対応。この御時世に、こうした利用を妨げるような仕様が受け入れられるのか? また、 CDDA のロゴが入るのかも定かでない。「専用ソフトによって CD-DA データの再生」とは書いてあるものの、 CDDA ロゴに勝る再生保証はない。
 東芝の説明として「パソコンでのご使用には制約があります」だけでは責任を果たしたとは言えず、制約のために消費者が被害を受けた時、それに対するサポートを行なうのかも気になる。例えば返品には応じるのだろうか。あるいは、パソコンで「セキュア」部分を無効化する方法でも教えるのだろうか。さてさて、この 「CCCD」 は果たして市場に受け入れられるのやら。
 俺は「セキュアCD」みたいな誤魔化した言い方はしないぜ。 「CCCD」 だ。CDではないからカッコ書き。もちろん、パッケージには 「CCCD」 マークを表示すべきである。不当表示には断固反対。
 もっとも、規格は明示されていないだけで、音楽データ部分が CDDA の可能性もある。表向きでは Mac 非対応だが、その実 普通のCDとして再生可能という噂もある。まぁ実際の商品を見てみないと何とも言えないが、 Mac 使い(そして iTunes 使い)の私としては様子見の情勢でもある。