川内議員に訊いてほしいこと

http://blog.goo.ne.jp/kawauchi-sori/e/6241a490abc642c1929d5dea6a4b045c

 『正々堂々 blog』 にて「法制問題小委員会開催される!!」との記事。「関係者」から聞いたという「議事の推移」が書かれている。まぁ、中身自体は 『zfyl』 や新聞各紙の記事と大して変わらない印象。しかし多方面からの情報がこうして出てきているから、「中間とりまとめ」を諦めて結論を先送りしたというのは間違いないところのようだ。新聞だけだと誤報とか要約間違いとかでアテにならないもんな。
 さて、川内議員はこの記事の中で、「8月3日の文部科学委員会一般質疑において今後の方針等を、大臣答弁で確認したい」としている。しかも「みんなも、何か聞いて欲しいことがあったらコメントを寄せてください」と呼びかけているのだ。これはまたとない機会だろう。私も何かコメントしたい。しかしまだ考えがまとまっていないので、とりあえず思いつくままここにメモしておく。後でまとめたのを送ろうかと思うけど。
 ■CDを購入したユーザーの公正な使用についてどう考えるか。例えば、手持ちの音源から編集した CD-R を作る、パソコンに取り込んで聴く、 iPod 等に「録音」して聴く。これらに補償金をかけるのは不適切ではないのか(さらに言えば、買ったCDをコピーするにあたって、MD等で補償金を求められるのもおかしいと思う)。■また、メディアシフトについてもどう考えるか。過去に買ったレコードやテープを CD-R に焼いて今後も利用することも十分考えられる。これも権利者に損害を与えるものではない。
 ■ iPod 等は仕様として、コピーを拡散するようにはなっていない(他人がデータを引き出せるようになっていない)。したがって権利者に損害を与えるものではない。「損害」があるとする権利者団体の主張の妥当性を検討しているのか。■フェアユース規定、もしくはそれと同じ効果の得られる規定(スリーステップテストを条件とした一般権利制限規定など)を定めることが急務なのではないか。ユーザーの公正な使用を妨げるような要求を権利者団体が出すことがあまりにも多くはないか。
 ■権利者団体が先導する形で、公正使用を妨げるような環境が整備されつつあることに問題は無いか(例:デジタル放送のコピーワンス、「コピーコントロールCD」、ネット配信される音楽ファイルの過剰なコピー制御など)。著作権は、「権利者」の絶対不可侵な権利として認められているものではあるまい。著作権が流通や公正使用を妨げるように行使されるのは、著作権法の趣旨からしてもおかしいことである。