住基カードの本末転倒

http://mal.cocolog-nifty.com/antena/2005/06/post_0c0c.html

▲同じく 『MAL Antenna』 で「ムリに住基カードを使おうとするのは危険でしょう」との記事。反対と拒否を押し切って膨大な税金を投入しつつ僅かしか利用されていない「住基カード」。総務省が、利用率を上げるために「多目的利用を推進したい」とか抜かしているらしい。これだろ、当初から反対されていた理由ってのがさ。 MAL さんも指摘している。「そもそもが、導入時には『一定目的以外の使用は禁止するから安全』という話だったのでは?」──そうだよ!▲利便性が有るのか無いのか、そのシステムを利用するのか利用しないのか、そうした判断は利用者自身に委ねるべきであり、住基ネットに全国民の情報が集められるという発想自体に納得できるものではない。しかも その大半の情報が(本人によって)利用されていないという。こういうのは行政サービスとは言わない。利用しない者の離脱を認めるべきなのだ。税金の無駄な上に、さらなる情報収集の引き金になる──百害あって一利なしだ(一利くらいは有るかも知れないがね、国の側に)。▲意識の問題だ。行政は誰のためにサービスを行なうのか。国民の求めることをすべきであって、身勝手な「利便性」を主張して利用する・しないの選択肢を奪うシステムを構築するのは行政の傲慢と言わざるを得ない(さらに言えば、「住基ネット」の目的からすれば全国民を網羅する必要など どこにも無い。目的は別にあるんだろ?)。