いわゆるコンテンツがどういうもので、どう生まれていくのかということ

 ──も、言葉にしていけたらと思ったりする。しかしどうしてなかなか。
 そもそも俺自身がコンテンツを生み出す立場とは言い難いから、俺が何言っても説得力ゼロという問題は常に付きまとう。この論点にすぐ逃げたがる作り手ってのも結構いるけどね! 俺的には、むしろ外からの方が客観しできるだろと開き直ってるところが確かにある。
 創作論は始めたら長くなるんでやらないよ(笑)。その妥当性も疑わしいし。


 俺の見解としては、〈芸術家とて人間、間違えることもある〉。
 だから褒めっぱなしってことは出来ないんだよね。完全無欠の天才っているの? という根本的な疑問。まぁ「天然」ってのはいると思うんだけどさ。
 おそらく「天然」からブラッシュアップしていかないと芸術家には育たない。その環境をどう作るかなんじゃないのかな。


 ブラッシュアップというのは若いうちで終えるべきものではない。いま「大御所」と呼ばれる芸術家だって努力を続けていなけりゃならない。必要なのは緊張感ですよ!
 だから単純な助成とか保護というのには積極的に賛成できないんだよね。助成するとか保護するとかいう議論よりも、具体的にどう磨いていくかという方向へ議論を持っていくべきなんだろう、たぶん。


 ただ、どういうのが創作のあるべき姿なのかを考えるのも大事なんだろうな。国としてのグランドデザインというか。
 もちろん作り手の自主性を最優先するのは言うまでもない。その上で環境作りをどうするかってこと。具体的には、企業が金を出すという構造のもとで、商業性を求められ権利を召し上げられるという現状をどう考えるのか。
 グランドデザインってのは助成だけでなく著作権法の在り方にも関わってくるな。