法制小委:必読の書が遂に解禁!

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/bunka/gijiroku/013/05053001.htm

http://himagine9.cocolog-nifty.com/kitaguni/2005/06/read_nkym___4da0.html

 ちと古い話になるのだが、法制小委#4で配布された資料1−2・1−3は、それはもう素晴らしい内容であった。メインブログ『試される。』の方で採り上げたのだが、中山主査の意見や、山本委員の「スリー=ステップ=テスト」の解説など、著作権というものを考える上で参考になる記述が多いのだ。題材は、特許・薬事・教育・障碍者関連の権利制限規定について、今ホットな私的録音録画補償金の話は出てこないのだが、私的複製が権利制限の一種である以上、考え方として参考になる訳である。
 ところが、私が参照していたのは 『zfyl』 経由で入手したものであって、どういう訳か文部科学省での議事録ページには掲載されていなかった。小委員会が開かれてから2ヶ月以上、他の資料が掲載されてからだって1ヶ月半以上は経っている。議事録本文の掲載(おそらく これが一番 手間のかかる仕事であろう)からも1ヶ月はゆうに経っている。それにも関わらず委員意見の資料だけが掲載されていなかったのは不可解だった。
 で、裏工作という訳ではないのだけど、実は文化庁著作権課にメールを送ってみたりはしていたのだ。返事はなかったけど(笑)。その後 勢い余って、「川内議員の質問項目に入れてほしいこと」の中に織り込んでみたりしたんだが‥‥ここへ来て掲載の運びになったことは非常に喜ばしい限りである。ついに必読の書が解禁となったのである。これまでの私の行動がどれだけ役立ったのかは不明だけどね。
 まずは読んでみて下さいまし。今となっては、1−3(委員意見個票)の方を読むのがよろしいかと。まずは中山先生の意見、それと山本委員のスリー=ステップ=テストの説明。あとは飛ばし読み(笑)でもしながら目に付いたところを読んでいく、と。いや各委員の考え方の違いなんかも窺えて結構面白かったりするんですが。割合、当該権利制限には理解を示す人が多かったし。 iPod 課金のように極端に賛否に分かれることは少なかった(一部、無視できない反対意見が出たりはしてるんだけど)。
 ともあれ、ツッコミに徹して滅多に褒めない私ではありますが、著作権課の判断をひとまず評価しておきましょう。どうもお疲れ様。