情報フロンティア研究会報告書ネタ

http://www.tokyo-np.co.jp/00/kei/20050627/eve_____kei_____000.shtml

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050627-00000032-kyodo-bus_all

http://www.yomiuri.co.jp/net/news/20050614nt07.htm

http://www.yomiuri.co.jp/net/feature/20050623nt0b.htm

http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/policyreports/chousa/info_frontier/pdf/050614_2_3.pdf

▲読売新聞が出した「子どもはみなブログを持て!」以来、ネタ元(情報フロンティア研究会報告書)が同じと思われる記事が散発的に見られるようになった。不思議と日付もバラバラだったりするのだけど。東京新聞では「『ネット利用は実名で』小中校でブログ教育を」とかいう記事になってる。「子供のころからネット社会のモラルについての『しつけ』が重要と位置付け」「実名または実名に準ずるネット上の名前で情報発信する仕組みを全国で導入すべきだと提案した」とある。▲ここでの「実名または実名に準ずるネット上の名前で情報発信」というのは、小中学生の教育課程で行なうブログ・SNSのこと。だから同記事冒頭の「自殺サイトなど『有害情報の温床』ともいわれるインターネットを健全に利用するために、ネットが持つ匿名性を排除し、実名でのネット利用を促す取り組みに着手する方針を固めた」との表現は、この報告書に限って言えばミスリーディングなのではないか? それとも情報フロンティア研究会の最終報告書で、「案」発表の後に追加でもされたのだろうか?(※ このミスリーディングの部分、共同通信が配信した記事をそのまま使っているのかも知れない。)▲先の読売記事の時にも「報告書の提言には『ブログ』と書かれてない」とのツッコミが入っていたりした。確かに報告書では「ICTリテラシー教育」として「サイバースペース上で実名又は特定の仮名で他人と交流することを自然の術として身に付けるための教育」を提言している。勿論ブログもこれに含まれるが、明確にこれを指しているのではない。まして実名でネットを利用しろなどと小中学生にも大人にも提言していない(匿名性による問題点は現状認識として示されているのみ)。まさに時期尚早。▲どうもね‥‥新聞側にも意図があってやってることかも知れないけど、どうも腑に落ちない。「ネット上での実名使用はプライバシー保護の観点から課題もあり、今後議論を呼ぶ可能性もある」で締めくくってるのは、議論が起こるのを期待してるのか、それともポーズか。第一、情報フロンティア研究会自体、議事要旨を匿名発言で構成してるんスけど(名簿は掲載されている)。これってどうよ?