追悼:僕は彼に映画を教わった

http://www.asahi.com/obituaries/update/0619/001.html

http://movie.goo.ne.jp/cast/375/

字幕翻訳家の岡枝慎二氏が亡くなったそうだ。字幕スーパー版の洋画を好んで見る人であれば、氏の名前に見覚えのある方も多いのではないか。氏のことを直接知るわけでもなく、また手がけた作品をいちいち追いかけた訳でもないのに、私は その名前に親しみを感じていた。そう言えば最近の映画では名前を見なかったのだが、どうやら 1996年 より後は字幕の仕事をしていなかったようだ。▲『goo 映画』 などのデータベースで改めて調べてみると、その手がけた作品数に驚いてしまう。 1970年代から 1990年代前半にかけて、並びに並んだ有名作品たち。あれもこれも岡枝氏の字幕で楽しませてもらったんだなぁ。私が映画の面白さを知り始めた 1980年代なんて、 あれもこれも岡枝氏の字幕だ。そう、映画の最後で「字幕:岡枝慎二」の字を繰返し見ることで氏の名前を覚えたのだ。▲『ダイ=ハード』シリーズ、『エイリアン』シリーズ(3まで)、『リーサル=ウェポン』シリーズ(2まで)、『ミッドナイト=ラン』、『裸の銃を持つ男』、『プラトーン』、『レディホーク』、『ターミネーター』、『ブレードランナー』、『キャノンボール』‥‥こうして見ると、氏の字幕で私が好きになった映画が結構ある(もっとも、リスト全体からすれば未見の作品が圧倒的に多いのだが)。 DVD やLDやビデオでも出してきて、氏の仕事を偲んでみようか。